カクテルパーティー効果と聴覚障害者の脳の働き

こんにちは。流です。

前回の記事で多人数と話すことの問題をあげました。

では、補聴器を着けててある程度聞こえる人(あくまでも補聴器を着けててよく健聴者と口話で会話する人たちのことです)でもなぜそういう場では聞きにくいのか?何故そういう場を避けるのか?と、疑問に思う方も少なくないでしょう。

結論から言いますと聴覚障害者と健聴者の脳の働きが違っており、そこからカクテルパーティー効果が働きにくいことから来ているからです。今回はそのことについて説明します。

カクテルパーティー効果とは

まず、聴覚障害者の音の伝わり方と脳の働きを説明する前にカクテルパーティー効果がどういった現象かご存知無い方も少なくはないのでそちらから説明します。

人は多人数の場で(パートナーの会場や飲み会などの場等)周りが喧騒な状況でも自分のことや関心事(意識している)の情報や話だけを聞き取ることをカクテルパーティー効果といいます。これは脳がその部分に関する話だけを聞き取るよう働いているからのです。そしてその他の雑音は無意識に自動的に認知処理されて意識に上がらないので喧騒の中でもそういう意識している部分だけが聞き取れるようになるのです。

聴覚障害者における脳の働き

続いて、聴覚障害者の脳の働きについて説明します。まず、人は通常、音を聞くと耳から入り、脳と繋がっている聴神経を通ってそこから脳に伝わって初めて音が何の音か言葉か認識できるようになります。しかし、途中の神経の部分に障害がありちゃんと脳に伝わりにくいこともあります。ここで脳がちゃんと伝達してこない音をもっと拾おうとすると過剰に働き脳が興奮状態になります。その結果、自分が意識している部分だけじゃなく他の雑音も拾ってしまい自分の意識上に上がってしまうのです。つまりいらない音や情報を無意識に認知処理ができず自分の意識上に入り邪魔になるのです。そしてこれはカクテルパーティー効果が働いてない状態になるのです。

カクテルパーティー効果が働きにくいことから疲れも少なくない

さて、カクテルパーティー効果と脳の働き、そして聴覚障害者の脳の働きを上記にあげました。このことから聴覚障害者はカクテルパーティーが働きにくいので周りが喧騒の中だとその喧騒の音も拾ってしまい非常に聴き取りにくい状態になります。また、そのことから肝心の話が聞こえず精神的な疲れを誘発し更には脳の過剰な興奮から疲れがドっと来ます。そして、聴覚障害者はこういった多人数の場を避ける傾向になってしまいやすいのです。

こういった事実は結構知られてない

さて、以上の聴覚障害者が多人数の場を避ける理由と脳の働きや喧騒の中での音の入り方が聴覚障害者にまとわりつく現実です。補聴器を使っただけでただ聴こえると思っている健聴者は未だに少なくないしこういった喧騒の場での聞こえ方のメカニズムは聴覚障害者自信にも意外と知られてないと思います。というよりはこう言った事実は理解している人も少なく、また、それを自ら教える人も少ないし、何より聴覚障害者自身、あるいはのその関係者が自らこういうの調べようとしない限り中々出てこないのが現実でしょう。聴覚障害は耳だけじゃなく脳の働きまで影響し、そこから会話の拾う部分にまで影響しているのです。

できればこの事実はいろんな人に理解してもらいたい。特に聴覚障害者とよく接する人には。

では。

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