読唇術

こんにちは。流です。

先日の記事で読唇術をあげました。

今回はこの読唇術のことについて話します。

よく聴覚障害者は読唇術ができると思われてますが

実際はそんなにできません。1~2割行けば良い方です。

海外の法廷で読唇術に長けている人でも実験をやったところ1/4しか理解できなかったという話もあります。

とにかく純粋に視覚的な情報だけで発音を理解できない理由は

①発音は声帯と口腔内でほぼ決まる

②似た単語が多い

③濁音「゛」あるいは半濁音「゜」の有無が見分けられない

と、言った感じです。

①の発音は唇の動き、大きく口を動かすと思われがちですが、実際は声帯と口腔内、特に舌で大体が決まってしまうのです。声帯なんぞ見えるわけないし、口腔内も全部見えるわけ無いし見えたとしてもほんの少ししか見えないということで全部が分かるわけありません。

②では似た単語が多くその違いがわかりくいのです。よく例えられる「たまご」と「タバコ」、これ、口の動きほぼ一緒で見分けられません。他に「お酒」と「お化け」とかあげるとキリがないのですが、同母音だとよく見分けがつきにくいのです。「あかさたな…」「いきしちに…」内での違いが分かりにくいのでこれも全部が分かるわけありません。(大事なことは以下(ry)

③の濁音「バビブベボ、ガギグゲゴ…」、半濁音「パピプペポ」の有無の違い。wikiにも載ってるのですが特にこれの違いがほとんどなく見ただけでこれも全部がわかるわけありません。(しつこい)

とまぁこんな感じです。

要は発音のメカニズムと同母音の似た単語、濁音等の違いが非常に分かりにくいためです。

そんなんで「読唇術できるでしょ?」って、聞かれるとイラッって来るのです。

だからそういう時はこう返してます。「何で読唇術できると思うん?」って。

「その根拠は?」って、言いたくなるんだよねぇ。

ちなみに聴覚障害には読話(読唇術を用いて話を理解する)をやって自分も発音する口話主義というのがあるのだが、何十年も前に手話禁止となって一時期この口話主義で聴覚障害の教育等をやったところ、アメリカでの団体がもの凄い反発して現在はこの主義は撤廃されてるらしいが日本でもまだ少し残ってるらしい。

自分もどっちかと言うと口話主義で育ってきたし手話はできないけど読唇術ははっきり言って無理です。集中して見ても不確実要素が大きくちゃんと分かるわけないし何より集中して見た分だけ分かる部分が少なかった時のガックリ感がそのまま疲労感にも繋がるのです。

それを何年も何十年もやってごらんよ。テレビ見るのも人と話すのも嫌になってくるし、そのうち恐怖感も出てくるから。

というわけで読唇術はできるものではなくできないものだと留めておきなさい。

できるという思い込みで話しかけることも、ものすごく失礼だから。

そしてちゃんと伝えたいならより確実な手段で伝えなさい。

読唇術ができると思い込んで話しかけてきたらその時点で心を閉ざされてもおかしくはないのだから。

信用もガタ落ちになると思うよ。

では。